来年度からの高校入試が変わります
現在の中学2年生が受検する「令和8年度山形県公立高校入学者選抜」(高校入試)の方法が変わることは、報道等でご存知かと思います。
おおまかに言うと、すべての学校で『前期特色選抜』と『後期一般選抜』の2つの選抜を行います。これまで、専門学科などで行われていた『推薦選抜』はなくなり、普通科も含め、受検機会が2回に増えます。(前期選抜を受検し不合格だった場合は、後期選抜も受けることができるため)
前期検査の方法や日程は、各高校が求める人物像に基づいて、各高校で選択することになっており、前期の検査は、個人面接、集団面接、作文、学習内容の発表、口頭試問、集団討論、学校ごとの学力検査などになります。前期選抜の日程は、A日程(1月20日)かB日程(2月3日)のどちらかを各高校が選択して実施します。
後期選抜は、現在の学力検査に相当するもので、これまで通りすべての高校で、3月7日に行われます。調査書評定と学力検査の成績の割合は、各高校で決めることになっています。
前期選抜および後期選抜の高校ごとの概要は、山形県のホームページで公表されています。前期選抜を受検したいと考えている場合は、出願要件を満たすことが必要になってきますので、その要件をクリアできるような学びや生活をしていきましょう。
例えば、酒田光陵高校普通科の前期選抜を受けるための出願要件は、次のようになっています。
【出願要件】
次の(1)に加え、それ以外の要件のいずれか1つ以上に該当する者
(1)キャリア形成に係る要件
これからの社会や地域を担う人材として、
地域や社会に貢献するエキスパートを目指そうとする者
(2)成績評定に係る要件
評定合計が27以上の者
(3)特別活動または校外の活動等に係る要件
次のいすれかに該当する者
ア 中学校在学中スポーツまたは文化活動において、
県大会以上に出場した者
イ 県優秀指定を受けた者、または県選抜選手として選出された者
ウ 生徒会長・生徒会副会長を務めた者
エ 下記の検定のいずれか(または同程度の他の検定、資格試験)に
合格している者
①プログラミング能力検定協会主催
プログラミング能力検定レベル1以上
②日本数学検定協会主催実用数学技能検定3級以上
③日本英語検定協会主催実用英語技能検定3級以上
④日本漢字能力検定協会主催実用漢字能力検定3級以上
オ 探究活動や課外活動に主体的に取り組んだ者
(2)の評定の条件クリアを目指して、学校の勉強を頑張ることもできるし、(3)エにある検定の条件クリアを目指して、検定に挑戦しようとすることもできるわけです。(3)ア・イの条件クリアを目指して、部活動やクラブ活動を頑張る人もいるでしょうし、(3)ウの条件クリアを目指して、生徒会活動を頑張る人もいるかもしれません。(3)オの条件クリアを目指して、探究的な活動に取り組む人も出てくるかもしれません。
人には、それぞれ得意なこと・不得意なことがあります。前期選抜検査では、その得意な部分をいかして受検することができるのです。もちろん、「ちょっと得意」ではなく「とても得意」な人の方が選ばれる(合格できる)わけですから、自分はこんなことをしてみたい、こんな生き方をしていきたい、こんな学びをしてみたい、こんなことならできる!・・・そんな自分の良さをどんどん伸ばせるといいですね。
各高校の選抜の概要は、以下のリンクから見ることができるので、自分が入りたいと思っている高校の要件を確認してみてください。
なお、令和8年度入学者選抜の実施要項は、例年より3か月前倒しして来年6月に公表されることになっており、同じ頃に高校ごとの詳しい検査内容なども明らかになる見通しです。