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1学期期末テスト、静かな緊張感

 今日、6月27日と明日28日の2日間にわたって、1学期の期末テストが行われています。
 いつもは学びに向かうにぎやかな声が聞こえる教室ですが、今日は鉛筆を走らせる音が聞こえそうなくらい静かな中に、テストの緊張感が漂う教室となっています。

 テストの目的は、それまでの学んだことがどれくらい自分の力になっているのかを確認することです。そして、足りないところがあったら、そこを補うために学び直しをして、学力を上げていくためのものです。自分に合った学習方法を見つけていくという目的もあります。
 点数やクラスメイトに勝つか負けるかという発想だけではなく、自分の力を伸ばすためにテストを活用してほしいと思っています。

 何しろ「学力」は無限大! 100点がゴールではありません。いくらでも高めることができるのです。テストで測ることができるのは、知識が中心です。「学力」は、知識だけでなく、思考力・判断力・表現力をはじめ、主体的に学びに向かおうとする力など、人が豊かな人生を送るために必要な力をすべて含んでいます。

 そのため、最近の大学入試や高校入試等でも、知識詰め込み型の”記憶力試験”から”実践的な学力を測る試験”への移行が進んできています。これは、DX(デジタルトランスフォーメーション)などに代表されるように、社会で必要とされる力が変わってきたことによる必然でもあります。

 たとえば、昨今の東大入試に出た問題は・・・
 ●三日坊主とは何か、一言で説明しなさい。
 ●四コマ漫画におちをつけなさい。
 ●じゃんけんのグリコで一番勝てるのは、グー、チョキ、パーのうちどれになるか。
 ●(英作文)もし、他人の心が読めたらどうなるか。考えられる結果について書きなさい。
 ●(地理)2010年時には、行財政の効率化などを目的として、A~Fの6市町村が合併し、新A市が形成された。この合併によって新A市域内の山間部で発生する可能性があると考えられる行財政上および生活上の問題をそれぞれ1つずつ挙げ、合わせて3行以内で述べなさい。

 このように、社会の中で実際に考える必要があるような、本質を問う問題が出されるようになっています。記憶力だけでは太刀打ちできない問題だからこそ、自分の現在地を確かめ、わからなかったところ・身についていなかったところを付け足す(学び直しをする)ためにテストを活用する習慣をつけたいものです。